型枠大工で使うポストの選び方と使い方を解説！選び方とメンテナンスまで | メディア | 埼玉にて型枠大工作業員の求人を経験問わず行っている有限会社滝上建工

「どの型枠ポストを選べば安全なのか分からない」「作業現場で急に不足したらどうする？」「そもそも購入とリース、どっちがコスパがいいの？」そんな疑問に直面している方は、決して少なくありません。特に（荷重対応）や（パイプの寸法）、（仮設部材）の選定ミスは、施工効率や現場の安全性に直結する重大な課題です。

 

国土交通省の資料によれば、仮設支保工の不備による事故件数は年々増加傾向にあり、型枠関連の（工具や部材選び）の重要性は無視できません。選び方を誤ると、結果的に（数万円単位）のコスト追加が発生したり、納期に遅れが生じるケースも報告されています。

 

この記事では、型枠ポストの基礎から（安全性を保つ設置法）などまで解説します。最後まで読むことで、最短納期で失敗しないポスト選びの知識が手に入り、余計な出費や手戻り作業を防ぐ判断力が身につきます。

 

もしあなたが、「今使っているポスト、実は非効率かも…」と少しでも不安を感じているなら、読み進める価値は十分にあるはずです。

 

型枠大工が使う「ポスト」とは？

型枠ポストの定義と役割！型枠支保工との関係性

 

型枠ポストとは、建築工事においてコンクリートを打設する際、型枠を一時的に支えるために使われる支柱の一つで、型枠支保工に分類される仮設資材です。特に鉄筋コンクリート造の建物では、コンクリートが完全に硬化するまでの間、型枠を安定させることが求められるため、このポストの性能は施工全体の品質に大きな影響を与えます。

 

現場で使われる型枠ポストは、上下で高さを調整できる伸縮構造を備えており、ターンバックルやベースプレートなどを用いて地面や天井にしっかりと固定される仕組みになっています。支保工という大きなくくりの中でも、鋼製のパイプとジャッキ構造を組み合わせた「調整可能な支柱」が、いわゆるポストと呼ばれるものです。

 

以下の表に、型枠ポストと支保工全体との関係を整理しました。

 

項目	型枠ポスト	型枠支保工
主な用途	型枠の垂直・水平保持	型枠全体の支持・構造の安定化
使用位置	天井・梁・柱の直下	壁面・床面・天井全体
高さ調整機能	ターンバックルによる微調整が可能	固定または制限付きの調整が主流
材質	スチール製（表面メッキ仕上げ）	鋼材・アルミ合金など多様
組立のしやすさ	少人数でも比較的簡単に設置可能	現場の規模により難易度が変動

 

ポストとパイプサポートの違いとは？支柱部材の基本比較

 

建設現場では「ポスト」と「パイプサポート」という用語が似たように使われることがありますが、実際にはその構造や使用目的に明確な違いがあります。どちらも型枠の支持に使われる支柱ですが、選定を誤ると施工効率や安全性に影響を及ぼすため、それぞれの特性を理解しておくことが大切です。

 

ポストは、主にターンバックル機構を備え、高さをミリ単位で微調整できる点が最大の特徴です。これにより、型枠を高精度に設置したい現場に適しており、梁や天井型枠などの細かい調整が必要な場所で多く使われています。一方のパイプサポートは、複数の鋼管を組み合わせた構造で、ジャッキによって高さを調整するタイプが多く、比較的簡易な構造となっています。

 

型枠ポストは調整精度が高く、しっかりと固定できるため、高層建築やマンション建設など施工精度が重要な現場で重宝されます。対して、パイプサポートは価格が安く、設置も比較的スピーディーに行えるため、短期の仮設工事や低層の施工でよく使用されています。

 

注意点としては、ポストの方が価格が高いため、数量が多くなる現場では全体の資材費に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、現場ごとのニーズをしっかりと把握し、「コスト」と「精度」のバランスを見極めた資材選定が求められます。

 

ポスト型とその他の支保工の種類！現場での適応タイプとは

 

型枠支保工には、ポスト型以外にもさまざまな種類があり、それぞれの現場条件に応じて使い分けられています。ポスト型支保工は、手軽に設置できて高さ調整がしやすいため、都市部の狭小現場や中規模工事などで特に人気があります。しかし、その他の支保工も用途や設置環境に応じて優れた特性を発揮します。

 

支保工には主に以下のような種類があります。

 

支保工の種類	主な用途	特徴
ポスト型	天井型枠や梁型枠の仮設支持	軽量で高さ調整が簡単
トラス型	床面や傾斜型枠の広域支持	重量物対応、高強度
パネルサポート	広範囲の壁・床面の型枠保持	組立がやや複雑だが剛性に優れる
メトロポスト	高層建築・地下構造施工	高強度・軽量・最新の施工現場で人気
フラワーサポート	特殊形状の型枠・カーブ構造など	可変構造で特殊設計に対応可能

 

ポスト型支保工は、少人数で設置可能なうえに微調整がしやすく、特に天井や梁の施工に適しています。設置スペースが限られている都市部の現場では、効率性の面でも大きなメリットがあります。

 

設置から解体まで　型枠ポストの使い方完全マニュアル

ポストの水平・垂直を保つ設置方法とつなぎ方

 

まず、設置の第一歩として、ベースプレートを使用して地面の安定性を確認します。地盤が柔らかい場合は鉄板や仮設資材を下に敷いて沈み込みを防ぎます。ポストベースにはメトロベースや大型の調整ベースなどがあり、ポストの長さや構造物の高さに合わせて選定することが必要です。

 

ポスト本体は標準でパイプ径48.6mmの鋼製が主流で、一般的な寸法には4尺から9尺（約1200mm〜2700mm）までが存在し、現場ごとに必要なサイズを選択します。重さも7尺で約9kg、9尺で約11kgと施工性を左右するため、作業人数や工具と連動した計画が重要です。

 

次に水平と垂直の確認には、レーザー水準器またはレベルを使用します。垂直を正しく出すために上下のターンバックルやスクリュージャッキで微調整を行い、締めすぎて歪みが出ないよう注意が必要です。

 

つなぎ方については、ポスト同士を水平につなぐ際に「パイプサポート水平つなぎ金具」を使用します。これはポストの上下方向の剛性を補強する役割も果たします。つなぎ部材は溶接仕上げではなく、仮設部材としてボルト固定式を基本とし、現場での解体再利用を前提にします。

 

また、高さ調整時には「ネジ式ジャッキベース」などを使って数ミリ単位での微調整が可能です。作業時には手回し工具やラチェットスパナを使用し、安全帯を着用のうえ作業を進めることが求められます。

 

ポスト設置に必要な資材と用途一覧

 

資材名	主な用途	対応サイズ	注意点
メトロベース	ポストを水平に設置する土台	150mm〜300mm	地盤調整必須
ターンバックル	垂直調整と固定	全サイズ共通	締めすぎ注意、手袋着用
パイプサポートつなぎ	ポスト同士の水平固定	900mm〜1800mm	ボルト締結確認必須
スクリュージャッキ	高さ微調整	±200mm程度	左右の回転方向を統一すること
レベル機器	水平・垂直確認	任意	電池残量の確認・精度誤差に注意

 

パイプサポートの固定方法と強度の目安

 

固定方法には主に「ターンバックル併用タイプ」「ピン固定タイプ」「ジャッキ式ベースプレート併用タイプ」があります。もっとも普及しているのはジャッキ式で、地面や床面の高さ誤差に柔軟に対応できます。使用前には必ず調整ネジに潤滑剤を塗布し、作業時の滑りや回転不良を防ぎます。

 

パイプサポートの耐荷重は一般的に1本あたり最大15kN〜30kN（約1.5〜3トン）で、使用する長さや材質により異なります。特に2尺〜6尺の短尺タイプは局所荷重に強く、長尺の9尺以上では補助サポートの追加設置が必要になります。

 

強度確保において重要なのは、支柱の「間隔」と「本数」の計画です。床荷重や型枠材の重量に応じて適切な間隔を算出し、過密設置によるコスト超過や過少設置による倒壊リスクを回避します。現場では以下のような計算式を用いて安全率を確保しています。

 

強度と固定方法別の特徴比較

 

固定方法	耐荷重目安	主な利用場所	メリット	注意点
ジャッキ式ベース	約20kN	床、地面直置き	微調整可能、設置簡単	ネジの摩耗やサビに注意
ピン固定式	約25kN	高層足場用	剛性が高く、高所作業向き	脱落防止ピンの管理が必要
ターンバックル固定式	約30kN	大型仮設支柱用	最大強度、揺れに強い	締め過ぎによる破損に注意

 

現場では資材の使い回しも考慮されるため、摩耗や曲がりがないか常に点検することが重要です。近年では、耐腐食性の高い溶融亜鉛メッキ製が主流となっており、錆びによる強度低下のリスクを抑える動きも広がっています。

 

解体時の注意点と安全管理のコツ

 

解体作業に入る前には、全員が「安全朝礼」で工程の確認を共有し、道具の整備状況や作業通路の安全性を再点検します。使用済みのポストが地面に落ちないよう、専用の安全バスケットやロープ支持具を使用し、落下防止対策を実施します。

 

作業手順は以下のような流れが推奨されます。

 

1. 高所ポストから順に上から解体し、段階的に支柱数を減らす
   
2. 緩みやすいボルトは事前に手回しで仮解放し、工具で一気に外さない
   
3. 解体済み資材はその場に仮置きせず、即座に所定の集積所へ移動する
   
4. 錆や変形を見つけた資材はマーキングして再使用禁止とする
   
5. すべての支保工解体後に床面点検を行い、転倒物・釘・ビスの除去を確認
   

 

以下は、作業別に求められる安全対応と注意点の一覧です。

 

作業項目	必要な道具	危険要因	安全対策
高所支柱の撤去	安全帯、命綱	転落、ポスト落下	バスケット設置、声かけ徹底
ボルトの緩め作業	ラチェットスパナ	部材飛び出し、手挟み	軍手着用、片手操作厳禁
資材の一時保管	コンパネ、ロープ	足元のつまずき、積み上げ崩れ	集積エリア指定、2段まで
再使用資材の仕分け	白スプレー、マーキング	錆・変形部材の混入	明示マーキング、管理表記録

 

最後に、解体後には資材の洗浄・乾燥を行い、次回使用時に劣化を防ぐ保管管理が求められます。

 

現場の安全と効率を両立する型枠ポストの選び方とメンテナンス

長持ちさせるための保管・清掃・点検の方法

 

型枠ポストを長期間にわたって安全かつ高効率に使用するには、保管・清掃・点検の管理体制を徹底する必要があります。これは型枠支保工の寿命を左右する重要なポイントであり、日常的なメンテナンスが結果として現場全体の安全とコスト削減に直結します。

 

まず、保管方法ですが、使用後のポストは必ず雨風を防げる屋内または簡易仮設倉庫内に保管することが基本です。湿気を含んだ状態で屋外に放置されると、表面のメッキ処理が劣化し錆びの原因となります。また、積み重ね保管時には下部に木材やベースパレットを敷いて直接地面と接触させないようにするのが重要です。

 

清掃については、現場から戻ってきたポストに付着したモルタルや泥を放置しないことが鉄則です。高圧洗浄機などを用いて汚れを洗い流し、その後乾燥させてから保管します。とくにターンバックル部や伸縮接合部などの可動部には土埃が溜まりやすく、可動不良を引き起こす原因になりますので重点的に対応しましょう。

 

日常点検のチェックポイントとしては以下のような要素があります。

 

点検項目	確認内容	頻度
表面状態	メッキ剥がれ、錆の有無	毎回使用前
ターンバックル部	回転不良や歪みがないか	使用ごと
接続部	ボルトやピンの緩み、欠損	毎回使用前後
ラベル類	サイズ・仕様が正しく読めるか	月1回
伸縮範囲	可動域が正常か	半年に1回

 

また、現場での使用後に破損や歪みを感じた場合は、即座に修理もしくは交換対象とし、安全面を優先しましょう。破損したまま使い続けることは労働災害や施工不良を招くリスクとなります。

 

破損や劣化を見抜くチェックポイント

 

型枠ポストは繰り返し使用される仮設資材であるため、時間とともに摩耗や損傷が進行します。そのため、目視・触診による定期的な検査が必要不可欠です。破損の兆候を早期に発見し対応することは、現場の事故防止と資材ロス回避に直結します。

 

代表的な破損リスクは以下のとおりです。

 

1. ターンバックルの変形や回転不良
   
2. パイプの歪みや凹み
   
3. 溶接部の剥がれ・亀裂
   
4. ピン・ボルトの欠落
   
5. 伸縮部分の固着や錆び
   

 

とくにメッキ処理されたポストでは、表面の剥離やサビの進行が構造強度に影響を与えるため、常に外観チェックが求められます。また、荷重がかかった状態で変形したものは、外見上は大丈夫に見えても内部応力が蓄積されており、再使用時に破断するおそれがあります。

 

以下は簡易的なチェックシートの一例です。

 

項目	判断基準	対応
表面のサビ	メッキ剥がれや腐食がある	使用停止・再処理
可動部	動作に異常（回転・伸縮不可）	潤滑または交換
溶接部	亀裂や変形がある	即時廃棄
支柱全体の直線性	歪みや折れがある	使用停止

 

リースと購入どちらが得か？コスト比較

 

型枠ポストの導入において、リースにするか購入するかの選択は、現場の規模や使用頻度、保管スペースの有無によって大きく異なります。コストだけでなく、柔軟性や管理負担の違いを理解し、自社に合った選択を行うことが求められます。

 

まずは、以下に基本的なコスト比較表を提示します。

 

項目	リース	購入
初期費用	安価（不要または保証金）	高額（1本あたり数千円～）
月額費用	発生（期間に応じて）	なし
保管スペース	不要	必要
メンテナンス費用	リース会社が負担	自社で負担
緊急時の追加調達	対応可能（最短翌日）	即応は難しい可能性
紛失・破損時	弁償対象	自社資産損失扱い

 

頻繁に短期現場を回す施工業者や個人事業主などは、リースによる資材の調達が有効です。使用後に返却するだけで、メンテナンスや保管の手間もかからず、現場毎のニーズに合わせた寸法や仕様の選定が可能になります。とくにメトロポストやパイプサポートのように種類が多い部材については、適宜選定・交換できる柔軟性が魅力です。

 

まとめ

型枠大工の現場で使われるポストは、作業の安全性や効率性を左右する非常に重要な部材です。特に、パイプの寸法や荷重の調整、部材の固定方法などを正しく理解し、現場に最適な型枠ポストを選定することが、無駄な出費や事故のリスクを抑えるカギとなります。

 

ポスト選びでは、価格や出荷のスピードだけでなく、用途に合った部材の性能やメンテナンス性も見逃せません。例えば、メッキ処理された部材や、ベースがしっかりとしたものを選ぶことで、長期的な耐久性や作業効率の向上が期待できます。また、通販サイトで人気の高いモノタロウのように、注文後最短で当日出荷されるサービスを活用することで、急な追加部材が必要になった場合でも柔軟に対応できます。

 

一方で、劣化や破損を放置すると、作業効率が大幅に低下するだけでなく、安全性も損なわれるため、定期的な点検や保管方法の見直しも欠かせません。実際に現場で活躍している型枠大工の多くが、道具のメンテナンス一つで作業時間が（20パーセント以上）短縮できたという声を挙げています。

 

ポストのリースと購入を比較する際も、使用頻度や施工規模を見極めた上でコストを計算することが重要です。月に数回しか使用しない場合はリースの方が経済的な選択となる一方で、継続的に使用する現場であれば、購入による初期投資の方が結果的に安くなるケースも多くあります。

 

型枠ポストは、ただの支柱ではありません。安全と効率、コストと信頼性、全てを支える重要な存在です。だからこそ、選び方や扱い方一つで、現場全体のパフォーマンスが大きく変わります。この記事を通して、あなたの現場にも最適なポスト選びの視点と知識が加わったなら幸いです。

 

よくある質問

Q. ポストの出荷は注文からどれくらいで届きますか？当日出荷は可能ですか？
A. 通販サイトや資材業者によって異なりますが、人気のモノタロウなどでは（当日出荷）に対応している商品もあります。在庫がある場合、注文から（最短1日以内）での配送も可能で、急な追加部材の必要時に非常に便利です。型枠作業の効率を高めるためにも、出荷対応の早さは重要な判断材料となります。

 

Q. パイプサポートとポストの違いはどこにありますか？支柱としてどちらが安全ですか？
A. パイプサポートとポストはどちらも仮設工事で使われる支柱部材ですが、パイプサポートは（ターンバックルによる高さ調整）ができ、型枠の高さや傾きに柔軟に対応できます。一方で、ポストは強度と安定性に優れており、垂直荷重に対して高い性能を発揮します。安全性の面では、使用条件に適した部材選定と設置精度が大切です。

 

Q. 型枠ポストは保管状態によってどれくらい耐久性が変わりますか？
A. 型枠ポストの寿命は（使用環境や保管方法）に大きく左右されます。特に、雨ざらしで保管されるとメッキの劣化やサビが進行し、（3年以内）で強度が低下する場合もあります。定期的な点検や防錆処理、風通しの良い場所での立て置き保管などを行えば、（5年以上）は安定した性能を維持できるとされています。ポストの寿命を延ばすためにも、保管と清掃の徹底が不可欠です。

 

会社概要

会社名・・・有限会社滝上建工

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